第179回
中西誠(ピアノ)
藤田 由之(お話)
| 曲目予定 |
ブラームス:三つのピアノ小品作品117
:六つのピアノ小品作品118
:四つのピアノ小品作品119
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中西誠プロフィール
1988年ピティナ・ヤングピアニストコンペティション西日本一位、併せて読売賞受賞。奈良市立一条高等学校外国語科卒業。東京音楽大学ピアノ演奏家コースを経て、同大学大学院特別待遇奨学生として入学、97年東京音楽大学大学院首席修了。第7回ABC新人コンサートオーディション合格。
阪神復興支援コンサート「音楽と街つくりの響きあうゆうべ」、STEPコンサート「未来からくる演奏家を聴く会」、奈良市秋篠音楽堂、大阪いずみホール、奈良市学園前ホール、東京王子ホール、日本大学カザルスホール、東京トッパンホールなどでソロリサイタル。
ABC創立10周年記念ガラコンサート出演や、イタリア、スイス、ドイツ、オーストリア、シンガポール、香港、上海、韓国、などでも演奏を行っている。
中西誠さんからのメッセージ
コンサートのプログラムを考える時、よく自分がこの作曲家が好きだからとか、
この曲が好きだからとか、生誕何百年だから等の理由で決められる事がある。
しかし時としてそれは演奏家の勝手な思い入れに過ぎず、
偉大なる作曲家が遺した作品は、そのような人間の感情を遥かに超えて、
歴史にその時間を刻み込んで我々の前に永遠に存在する。
束の間の生を与えられた人間が、その歴史に一瞬だけ参加し、
現象としての物理的な音が、ほんの少しの時間我々の耳に届く。
もし音楽が、俗に言うように音を楽しむものだとするならば、
現存する殆どの音楽はおそらく音楽とは呼ばれないであろう。
特に今回奏されるブラームスの後期作品は、
音楽なのか、思索なのか、どこかに存在する全く血の気のない世界を表現しているの
か、
人間の理解を超えているようにさえ思う。
それらの作品を音にする事は、もはや何の意味があるのか確信が持てないが、
晩年のブラームスが到達した一つの世界観を、
少しでも表現出来ればと思っている。