第220回
2015年4月24日(金)18時45分開演

久保千尋(ピアノ)



ハイドン:ピアノソナタ第60番
シューベルト:即興曲 D899-2,D935-2
シューベルト=リスト:アヴェマリア
チャイコフスキー:ドゥムカーロシアの農村風景ー
ショパン:夜想曲op.9-2、op.48-1、舟歌



昨年末に約10年のヨーロッパ留学を終え、日本に拠点を移しました。
帰国後初めてとなる東京でのコンサートを私自身心から楽しみにしております。

 今回は、ショパンが長年連れ添った愛人ジョルジュ・サンドとの関係解消、また病気の悪化に絶望し、死を身近に感じながらも、儚いからこそ美しいこの世をいとおしみつつ、残りの人生に踏み出そうとする、どこか諦めにも似た希望に満ちたショパンの舟歌を、自身の新しい日本での生活の餞?としてプログラムに選びました。その他には、ハイドン、シューベルト、チャイコフスキーを弾きます。実は、これまで人前でハイドンを弾く機会はなかったのですが、最近頓に好きになったこの作曲家と初めてステージに立つことも今回の楽しみのひとつです。
 今回のプログラムはどれも好きな曲で、これからの日本での活動においてもずっと大切に弾き続けていきたい曲ばかりです。私の新しい門出を、素晴らしい楽曲と共に、見届けていただけたら幸いです。



久保千尋

山口県下関市出身。高田由紀子氏の手ほどきで4歳よりピアノを始める。
下関西高等学校を経て、2004年京都市立芸術大学音楽学部を首席で卒業。
卒業時に京都音楽協会賞、ならびに音楽学部賞を受賞。
同年、東京藝術大学大学院に進学。2009年に音楽研究科を修了。
辛島輝治、阿部裕之、迫昭嘉の各氏に師事。

 2004年、東京芸術大学大学院在籍中に渡独、国立ハンブルグ音楽演劇大学にて、エフゲニー・コロリオフに師事。2007年ディプロム課程、2012年Konzertexamen(国家演奏家資格)過程を、それぞれ最優秀の成績で終了。 さらに、ウィーン国立音楽大学ポストグラデュエイト過程にて、オレク・マイセンベルク氏に、コインブラ国際音楽アカデミーにて、アキレス・デル・ヴィーニュ氏に師事し、研鑽を積む。
この間、B.ベクテレフ、P.スコダ、P.ギリロフ各氏などからも助言を得る。

シューベルト国際音楽コンクールを始めとする国内外のコンクールにて、1位、または上位入賞を果たす他、松方音楽賞、ヘルマン&ミレーナ・エーベル音楽賞(ドイツ)等、国内外で様々な音楽賞を受賞。
 ハンブルグ、ウィーン、パリ、リスボン、山口、東京、京都に於けるソロリサイタル、また日本、ヨーロッパ各地での室内楽のコンサートに多数出演する他、ソリストとして、これまでにハンブルグ交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、響ホール室内合奏団、バカウ・ミハエル・ジョラ・フィルハーモニー等と共演。その演奏は、NHK、北ドイツ放送(NDR)等で度々放送される。

 2010年エーベル財団(ドイツ)奨学生、2011年度財団法人ロームミュージックファンデーション奨学生。 また、演奏活動の傍ら、2009年から2011年まで、ハンブルグ音楽演劇大学ピアノ科講師を務める。
2014年秋に帰国。活動の拠点を日本へと移し、演奏活動と後進の指導にあたる。